聖書に養われ、優しさと思いやりに満ち、信頼の置けるグローバルファミリー

日本語・英語バイリンガルのマキキ聖城キリスト教会は、神と人を愛し、唯一の救い主イエスキリストに従う人を 育て上げるワイキキ西側アラモアナ・エリアの教会です。

April 2021
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「どうか忘れないでください。」

二月十三日、福島県沖の地震により日本国内で一年八ヶ月ぶりとなる強い地震を観測しました。東北の人々は、今から十年前のあの三月十一日、経験したことのない激しい揺れと濁流となって畑や住宅をのみこんだ大津波の思い出が、突然の激しい揺れと同時にフラッシュバックを起こされたことと思います。

忘れもしないあの日、太平洋岸国・地域に津波警告が出ました。私は子どもとニュース報道をテレビの画面で見ながら夕食の準備をしていた時でした。突然、テレビ画面が変わり、宮城県の海岸が映りました。ヘリコプターからの生映像でした。アナウンサーの声もなく、ただ「ゴーン」という低音の鐘をつく音が数秒間隔で流されていました。海上の白い線に「なんだ?」と思いました。「M9.0 powerful quake, Tsunami threatening Northern Japan 」字幕に出たタイトルを見て恐怖の思いに包まれました。信じられませんでした。マキキ教会スタッフ食事会の席上に日本から知らせが届き、出席していた妻から交通渋滞で帰りが遅くなるかもしれないと電話がかかってきました。宮城県海岸に向かって物凄い速度で近づく津波。「大変なことになる。」心が震えました。

その日の夜、ハワイ全諸島に、津波警報が発令され、海岸付近の観光客や住民に避難が呼び掛けられました。夜通し1時間毎に島のありとあらゆる場所から鳴り響くあのサイレンの音に言葉が出ませんでした。東北の住民の叫び声に聞こえたのです。

死者行方不明者二万人以上。津波の深い爪痕。未曾有の被害。巨大津波に尊い人命が失われました。その後、以前仕えていた教会から被災地に派遣され私たち一行は被災地の仮設住宅に避難している住民を慰問しました。住民の方々が心の思いを語ってくださり、私たちを途轍もない津波の被害を受けた地域に同行してくださいました。私たちは言葉を失い、呆然と立ちすくみました。津波がここまで襲ってきたと思われる南三陸町の田束山(たつがねさん)の麓に「全世界の皆さん、ありがとう」と一文字一文字手書きの看板が挙げられていました。深い悲しみと嘆きの中で、世界中の人々の愛と祈りを感謝される東北の住民を覚えました。

東北被災地復興庁の設備期限が近づく中、この十年間、がれき処理、災害公営住宅や住宅宅地造成の建設はほぼ完成し、危険な状態だった家屋は少なくなっていたのですが、先月の地震で被害を受けた住民に対しては「一部損壊」は国の支援制度の対象外となるために支援を受けることができず、壊れた家に住み続ける人もおられるとのことです。

第一原発事故で被災した福島県の県外避難者への支援の充実に繋げるために、現在復興庁と福島県が今月から大規模な実態調査に乗り出しています。今も尚、転校した学校でいじめられたり、嫌がらせや、脅しに、精神的に苦しい生活と孤立を強いられている人たちがおられることを覚えてください。世の中が不安に支配されると人間の本質があらわになることを改めて思わされます。

全世界中の人々が、重なり合う災難でほぼ同時に激しい痛みと悲しみと苦境に苦しんでいるこのような時に、私たちには決して切れることのない頼り綱があり、私たちが逃れることができる永遠の高台があります。

「神はわれらの避け所、また力。苦しむとき、そこにある助け。 それゆえ、われらは恐れない。」(詩篇461節)

東日本大震災から十年の節目を迎える東北全住民の上に、主の平安と慰めが豊かにあるようにとお祈りいたします。

Makiki Christian Church
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